ストレスと一言に言っても、悩みや抱え方など人それぞれまったく違います。実は食生活の乱れなどもストレスの原因の一つになっているケースが少なくありません。ストレスというのは脳で感じ取るものです。そして、その脳を働かせているものこそ食べ物なのです。
食事バランスの見直しで、少しでもストレスなく過ごしたいですね。
栄養の不足で起こるストレス
一つに栄養と言ってもたくさんの種類があり、食生活の乱れは少なからず体に影響します。
どのような食材が健康への近道なのか、栄養素ごとに分かると食事の摂り方も変わってくるかもしれません。
鉄分の不足
鉄分とは、酸素運搬をしてくれる大切な成分で、ヘモグロビンの材料となっています。日本人が不足しやすい栄養素の一つなのです。この鉄分が不足してしまうことで、貧血をおこし脳に十分な酸素を運べなくなります。
他にも、ブドウ糖をエネルギーに変えてくれる力も低下してしまうのです。主に魚や野菜に多く鉄分が含まれており、十分に摂取する必要があるのです。
特に女性の方は、月経の時に貧血症状になりやすく赤血球に含まれるヘモグロビンの量が減ります。貧血症状になってしまうと、全身の細胞に酸素が行き渡りにくくなってしまい、だるさ・頭痛などといった症状を引き起こしてしまいます。
タンパク質の不足
タンパク質というのは、ドーパミン・セロトニン・ノルアドレナリンなどといった、精神の面でとても関連深い神経伝達物質なのです。
簡単に食事を済ませようと、おにぎりやパンだけにしてしまうとタンパク質が不足してしまいます。
ちなみに、動物性タンパク質がストレスには良いのです。睡眠不足や過労など長期にわたるストレスが続いてしまうと、風邪などの体調不良を引き起こしてしまいます。
免疫は、タンパク質の不足によって低下してしまうことから、タンパク質は十分に摂るようにしましょう。
食物繊維の不足
食物繊維は腸の働きを活発にしたり、便の量を増やすといった役割があります。
野菜や海藻やきのこなどに食物繊維はたっぷり含まれているので、積極的に摂ることが大切です。そして、水分摂取もとても重要で、便に水分が加わることで排便もしやすくなるのです。
食物繊維が不足してしまうことで、便秘や肌荒れの原因になってしまいよりストレスを感じやすくなります。
食事を摂る時には、そういったことも頭に入れておくといいでしょう。
ビタミンB群の不足
ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの計8種類がビタミンB群です。
これらが不足することによって、様々な影響があるのです。
倦怠感や肉体疲労などに効果的なのがビタミンB群です。これらは玄米からお肉、あさりなどといった多種にわたる食材に含まれています。
美肌効果やアレルギー症状の気になる人にも、たくさん体内に取り入れて綺麗になる手助けをしてくれるのは嬉しいです。
脂肪酸の不足
脂肪酸と聞いてあまりピンと来ない人も多いと思いますが、脳の約6割は脂質で出来ています。魚の脂質に多いDHAなどの不飽和脂肪酸が、脳脂肪の働きを活性化してくれる役割をしています。
この脂肪酸が不足してしまうことで、脳が疲れやすくなってしまうのです。
無くてはならない栄養の一つなので、意識して取り入れるようにしましょう。
まずは、食生活の見直しや三食しっかり食べるなど、基本的なことからしていきましょう。
正しい食事は心身共に健康にしてくれるのです。そして、良い睡眠や休憩を取りながらストレス解消を促していきましょう。
無理はせずに、自分のペースでストレスや食事と向き合うことが大切です。