お腹が弱い方は、お腹の不調はいつものこと…と諦めてしまっていませんか?お腹が弱く壊しがちな方におすすめしたい食材と食事法をまとめました。
また、お腹が弱いだけ…と勘違いしてしまい病院の検査では見つかりづらい過敏性腸症候群についてもご紹介します。
過敏性腸症候群(IBS)ってなに?
長期間にわたってお腹がゴロゴロしていたり、下痢や便秘などでお腹の痛みと戦っている方…!自分はお腹が弱いだけと思っていませんか?実はそれ、過敏性腸症候群かもしれません。
病院の検査では異常がないはずなのに腹痛に悩まされたり、大事な仕事や発表があるときに必ずお腹を壊してしまうという方も、過敏性腸症候群の疑いがあります。
● 慢性的な下痢または便秘
● 排便時の腹部の不快感や苦しさ
● 腹痛を頻繁に起こす
● お腹がゴロゴロとなる
など、その他にも様々な症状が挙げられます。
誰しもが一度は経験したことがあるようなお腹の不調が症状となっています。
IBSには低FODMAPの食事療法
2014年に、糖質を制限する食事法が過敏性腸症候群に改善が見られるとして論文が発表されました。病院で過敏性腸症候群と診断された方は、医師に相談の上、吸収されにくい短鎖炭水化物郡を減らす食事療法を行うのがおすすめです。
低FODMAP食を簡単に説明していきます。
お腹が弱い人のNG食材
✖ パン
代わりに、お米や玄米などを食べましょう。
✖ 中華麺
✖ パスタ
✖ うどん
✖ そうめん
これらの代わりには、蒟蒻で作れらた麺や、ビーフンやフォー、十割蕎麦を選ぶようにしましょう。
✖ ケーキ
✖ 焼き菓子
少量であればポテトチップスなどが代わりになります。糖質は高めですがタピオカや、ポップコーンなどもOKです。
手軽で人気のグラノーラは?
栄養バランスを手軽に補えるグラノーラやシリアルは、複数種類の穀類などが含まれています。
これらにはOK食材とNG食材がありますので、含まれている食材をしっかりとチェックして選びましょう。
〇 お米・オート麦 など
✖ 大麦・小麦・ドライフルーツ・はちみつ など
低FODMAP食を行うためには
私たちは見た目や性格などが異なるように、体や腸などにも個性があります。
そのため、例えばお腹の調子を整えるとされるヨーグルトを食べたとしても、効果がある人とない人がいるのです。
OK食材の中でもその人には合わないものも必ずあります、どの食材が自分には合っていて、どの食材が合っていないのか、減らしたり増やしたりをしながら、これらの中から自分に合った食材を見つけていく必要があります。
自分一人で行うのは難しく、食物繊維やカルシウムが不足してしまうことが考えられます。医師や栄養士さんの指示を仰いで行うようにしていきましょう。
お腹が弱い人の食事~実践編~
続いて、お腹が弱い方におすすめしたい食事法のポイントや、おすすめ食材もご紹介していきます。
朝ごはんを食べる
朝ごはんを食べるとお腹を壊してしまう…という方がいらっしゃるかもしれませんが、お腹が弱い人は実は朝食をしっかり食べるべきなのです。
朝食を抜き続けると胃の動きが弱まってしまい、お腹が弱い人にとって大きな問題となります。
しかし、朝食抜きの生活をしてしまっている方は、継続して朝食を摂り続けなければ胃の運動がもとに戻るまでに時間がかかるのです。
しばらくは辛いかもしれませんが、最終的にお腹の弱さを改善するためには朝ごはんをしっかり摂るようにしましょう。
食べる食材の種類を増やす
大事なのは、様々な食材を食べることです。
先ほど、お腹が弱い人のOK食材・NG食材をご紹介しましたが、OK食材の中でどれかを食べ続けるなどといった事がないようにしましょう。
同じものを食べ続けると、腸内細菌は同じものが増えてしまいます。反対に、たくさんの食材を食べると腸内細菌も種類が増えるのです。
消化の良い食べ物を摂る
消化の良い食べ物の代表は、食物繊維や脂肪が少ない食材です。
食物繊維が少ない食材
じゃがいも
煮物やポテトサラダ、ガレット、ジャーマンポテトなどの炒め物、ハッシュドポテトやハーブソテーなど、じゃがいもを使ったレシピは様々です。
人参
人参はレーズンと煮たり、グラッセや人参シリシリ、金平やラぺ、卵と炒めるだけでも相性が良いです。
脂肪が少ない食材
白身魚
ムニエルのようなバターだけでなくチーズとの相性も良い白身魚は、ホイル焼き、フライ、煮付け、マリネにするだけでなく、チリソースやポン酢にも合います。
以上、お腹が弱い人のための食事法と過敏性腸症候群(IBS)についての食事療法についてご紹介しました。
個人診断は危険ですので、過敏性腸症候群の疑いがある場合は一度病院で検査を受けてみてください。お腹が弱い人は、ただお腹が弱いだけではない可能性もありますので注意が必要です。