果物は甘くて糖も多く、食べすぎると太ったり、糖尿病になる可能性がある…と言われることがありますが、実はそれは間違いです。
今回は、多く話題に上がっているフルーツ研究科の方が果物だけを食べて得られた効果や、私たちでも取り入れることができる果物の食べ方などをご紹介していきます。
果物は太る!というのはウソ
果物は糖分が多いため太りやすく、たくさん食べない方が良いというイメージを持っていらっしゃる方もいると思います。
冒頭でもご紹介しましたが、実はそれは勘違いなのです。
さらに、果物は甘いので、血糖値が上昇してしまいインスリンが大量発生することにより脂肪を溜めこむいうのも誤解です。
逆に、炭水化物などに比べても果物のGI値(血糖値の上昇を示す指標)が低く、特に空腹時に食べることで血糖値が上がりにくい食べ物だとされています。
また世界保健機関(WHO)は、糖尿病や肥満などの生活習慣病やガンの予防のため、果物と野菜を1日に400g以上摂取することを推奨しています。
ご飯・パン・果物の糖質量
ご飯には、お茶碗(中サイズ)1杯でおよそ60gもの糖質が含まれています。
パンはロールパン1個でおよそ20g、1個だけでは足りないと思いますので、2個食べると40gにもなります。
これらと比べたとき、果物に含まれる糖質は半分以下なのです。
果物に含まれる糖質
りんご | 14.3g |
バナナ | 21.4g |
みかん | 11.0g |
キウイフルーツ | 9g |
パイナップル | 11.9g |
さらに、果物に含まれる糖は、消化の際消化器官に負担が少ない「ブドウ糖」「果糖」「ショ糖」などの天然の糖分です。
ジュースや、加工された食べ物に含まれている糖には摂取基準が設けられていますが、これらの天然の糖はそもそも摂りすぎという概念がなく、制限がないと定められています。
果物だけの食事で得られる効果
実際に長年果物だけを食べて生活されているフルーツ研究科の方が、果物だけの生活でどのような効果が得られたのかを見ていきましょう。
ダイエット効果
まず、中性脂肪が減りダイエットに成功したそうです。
さらに、腸内環境が改善されることにより便秘などの問題が改善され、痩せやすい体質になったという事も考えられます。
ダイエットと腸内環境というのは、密接に関わっていると言われています。
骨密度が上がる
骨密度が平均よりも3割以上も高くなったとされています。
果物だけで栄養は足りるのか?という疑問も、健康診断で血糖値などに全く問題がないことから、果物の栄養価の高さが伺えますね。
また、みかんを1日4個食べると骨密度が高くなり、骨粗しょう症のリスクが90%以上も減るとされています。
特に女性の方は、加齢によって骨粗しょう症になりやすくなってしまいますので、積極的に食べていくようにしましょう。
美肌効果
みかんを多く食べている時期はお肌が黄色みがかってくるそうですが、それ以外の時期は肌が真っ白になり、美肌になったそうです。
特に足はムダ毛が抜けて毛穴が閉じ、きめ細やかでつるつる肌に!
体毛を気にされている男性の方はもちろん、脱毛などに気を遣わなければならない女性にとっても嬉しい効果と言えます。
他にも、体臭が果物の香りになったり、トイレの後が全く匂わなかったり、脳のエネルギーとなるブドウ糖を果物から摂取することで頭の回転が良くなったり、眠気が冷めてすっきりしたりというような様々な効果が得られたそうです。
これらの効果だけ見ると、本当に良いことづくしですね。
果物だけの生活を取り入れるには?
果物だけの食事を続けているフルーツ研究者の方は、本当にうらやましいほどの効果が得られているように見受けられます。
しかし、一般の方が果物だけの生活をすぐに行うのは無理があり、かえって体に良くありません。
フルーツ研究科の方は自分の身をもってして、果物だけの生活をあくまで「研究」しているのです。
知識もないまま安易に真似て体調を崩すようなことがあっては問題となってしまいます。
そこで、果物だけの食事で得られる効果のために、私たちが日常に取り入れられる果物生活をご紹介します。
朝一に果物を食べる
果物に含まれる糖は、朝食べることによって素早く吸収し、体を動かすためのエネルギーへと変換されます。
すっきりとした目覚めと、日中の活動的な力の両方を得ることができるのです。
朝は胃が空っぽになり、お休みしている状態です。
そんな時に通常の食事を摂ると血糖値が上がりやすくなりますが、果物はGI値も低く、血糖値が急激に上昇してしまうようなことがないのです。
そのため、朝空腹の状態の時に果物を食べるのがおすすめですね。
食後に果物を食べない
果物に含まれる果糖は、胃に食べ物が入った状態のときに摂取すると分解されないまま腐敗してしまいます。
空腹時に食べても血糖値を上げづらいとされる果物ですが、食後に食べてもその効果は得られませんね。
そのため、食後のデザート感覚で果物を食べることは避けましょう。
水分は食べ物からも摂取できる
私たちの体は、ある程度食べ物を食べなくても生きていけますが、水がなければ生きていけません。
水分摂取は私たちの体にとってとても大切な事だという事が理解できますが、私たちは何も飲み物だけから水分を摂取してるわけではなく、食事からも水分を摂取してるのです。
「食べ物にも含まれる!食事から摂取する水分量」でもご紹介しましたが、果物はそのほとんどがおよそ80%前後の水分量を誇っています。
ちなみにフルーツ研究科の方は、以下の果物を水の代わりにたくさん頂くそうですよ。
夏 すいか
秋 梨
冬 みかん
果物だけの食事で気を付けること
果物だけを長年食べ続けた際の効果は目を見張るものですが、安易に真似をするのは体に良くありません。
果物の栄養素・効果がどれだけすごいのかを知り、取り入れられるところだけ、果物を食生活に取り入れてみましょう。
果物だけに限らず、食べ物というのは旬の時期に特に美味しく、栄養価も高くなります。
まずは、その時期の旬の果物を積極的に食べてみるのがおすすめです!