水分補給はすでに、誰しもが大切なことだと知っています。しかしその水分は、私たちの体で一体どのように働いているのでしょうか?
また、今回は飲み物だけでなく食べ物に含まれる水分量についてもご紹介しています。
適切な量を飲み物、そして食事から摂取して、体の健康を守りましょう!
水分の役割
毎日無意識化に大量の水分を失っている私たちの体は、失った水分を補う必要があります。
水分が不足すると身体的にもすぐ影響が表れやすいため、たかが水分と甘くみてはいけないのです。
私たちの臓器などにも、水分は豊富に含まれています。水分とは、私たちの生命活動をサポートしてくれているものなのです。
● 食事の分解・代謝
● 血液と共に隅々まで物質を運ぶ
● 体温を調節をする
水分の上手なとり方
こまめに水分を取る
大切なのは、喉の渇きを感じていない場合でもこまめに水分をとることです。
喉が渇いたなと私たちが感じるころには、すでに水が足りない状態になっています。
特に夏場は注意が必要です。
欧米諸国では、およそ1日に1.5ℓの水を飲む必要があるとされています。私たちとは食文化が違うため、食事からとる水分量に差がでることを考えたとしても、それに近い水分をとることが必要になるでしょう。
こまめに水分をとると、たくさんの水分量を摂取しやすくなります。
冷たい飲み物をとりすぎない
冷たい飲み物は胃への負担が大きくなり、胃が食べ物を消化する力までをも弱めてしまう可能性があります。
出来る限りぬるいもの、温かいものなどを選ぶのが理想です。
しかし夏の暑い日にはぬるいものは飲みたくありませんし、更に熱中症にも気を付けなければなりません。
夏の暑い日は無理をせず、スポーツドリンクの他にミネラルを含んだ麦茶で効率の良い水分補給を行いましょう。
食事中の水分は控えめに
食事をしたとき、胃の中では食べ物の消化のために胃酸が分泌されています。
胃の中に食べ物があるときに水分を取るとその胃酸が薄れてしまい、食べ物を消化する力が低下してしまうのです。
そのため消化に時間がかかり、胃への負担が大きくなってしまいます。
食後に眠気を感じてしまう方は、もしかしたら水分の摂りすぎが原因で胃に負担をかけ、血液が集まりすぎている可能性もあります。
食前のおよそ30分程度前に水分補給を行い、どうしても食事中に水が飲みたくなった場合はコップ1杯程度にまで控えましょう。
お風呂の前後に水分補給
お風呂の前にコップ1杯の水を飲むと、15分程度で血液の流れが改善されます。
このタイミングで入浴を行うと、血圧の上昇により血液が詰まりやすくなることを防いでくれるのです。
お風呂に入るとさらに400ml程度の水分が失われることになりますので、入浴後にもコップ1杯の水を飲むことを忘れないようにしてください。
体調不良の際の水分補給
発熱や嘔吐、そして下痢などの症状は、体から多くの水分を失います。特に下痢を引き起こしている場合は自分が思っている以上に体内の水分が足りていないと自覚した方が良いです。
脱水症状になりやすく、特に多くの水分補給が必要となるのです。
自分でも、そして周りの方も積極的に水分を摂取するように気を遣ってあげてください。
また、病気などで水分を制限している方もいらっしゃるかと思います。病気を抱えている場合は自分に合った適切な水分量がありますので、病院で相談をしてから正しい水分補給を行いましょう。
水分量の多い食事
ご飯の水分量
ご飯は、炊飯後およそ60%の水分量を保持しています。
ご飯からも水分補給がされているのは意外に思われるかたも多いかもしれませんね。
野菜の水分量
菜は瑞々しく水分量がかなり多いです。
レタス・キャベツ・きゅうり・白菜・チンゲン菜・大根・トマト・茄子など、ほとんどの野菜は100gあたり90g以上の水分を含んでいます。
朝食にサラダを一品増やしたり、積極的に摂取して水分補給のサポートを行いましょう。
果物の水分量
果物からは多くの果汁を感じますが、果物は野菜に負けず劣らずの水分量を誇っています。
いちご・スイカ・グレープフルーツ・桃・ラズベリー・メロン・みかん・パイナップル・キウイフルーツ・マンゴーなど、ほとんどの果物が80%前後の水分量を保持しています。
しかも果物はそのまま食べることができる食材です。
栄養素もまるごと摂取でき、水分もしっかりと補給できる嬉しい食べ物ですね。
お肉の水分量
牛・豚・鶏、そして部位によっても水分量の変動はありますが、お肉の水分量はおよそ70%ほどです。
魚の水分量
魚は、およそ75%の水分量を保持しています。お肉よりも少し多い程度ですが、それほど違いはありません。
まずは主食や主菜、副菜などをバランスよく摂取する生活を心がけると良いでしょう。
コップ1杯の水を習慣づける
水分補給は私たちの生命活動をサポートするために大切なものです。
飲み物だけではなく、ご飯などの食事からも水分補給を行っていることがわかりました。
さらに日頃からこまめな水分補給を心がけることで、血液の流れを改善したり、肌へうるおいを与えたりといった効果も期待できます。
突然、一日何リットルの水を飲む…なんてことを始めるのは難しいものです。
まずは朝の一杯・夜の一杯など、コップ1杯の水を飲む習慣からつけていきましょう!